サロン・研修会の様子|ぴあサポぐんま
サロン・研修会の様子
ぴあサポぐんまのサロン・研修会の様子です。
■「がんを知ろう」シリーズ第30回
<2025年11月09日>
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2025年9月7日、高崎総合福祉センターにおいて、「がんを知ろう」シリーズ第30回を二部構成で実施しました。
第一部の特別講演は、群馬大学大学院医学系研究科内科学講座腫瘍内科学分野教授、群馬大学医学部付属病院腫瘍センター長・がんゲノム医療センター長・緩和ケアセンター長を兼務されている高張大亮先生を講師に迎え「抗がん剤について知ろう」のテーマのもと、我が国のがんの動向から治療、抗がん剤、化学療法の今後に至るまで資料を基に受講者が理解しやすいように講義されました。
がんの診断の流れ・日常診療で推奨される治療法の選択・化学療法について説明ののち標準治療について詳しく話していただきました。がん治療ガイドラインに基づき治療を行っていること、抗がん剤に起因する種々の副作用への対策、感染症対策など日常生活上の工夫について、我々が不安を抱えるマスコミの記事や流言についても払拭されるような助言をいただきました。また、分子標的薬や免疫療法、始動し始めたがんゲノム医療についても説明を受けました。群馬大学病院のがんゲノム外来の実績を示され、群馬県で初めて腫瘍内科を創設し診療を始められた講師に対する期待と希望を抱くことができる有意義な講演でした。
第二部は前橋赤十字病院脳神経外科公認心理士・臨床心理士の木村真依子先生による「より良く生きるためにできること~メンタルヘルスの観点から~」の講演と実技でした。がん告知されたときの心境、よく見られるメンタルヘルス不調、それを理解した上で今ある時間を前向きにどのように過ごすか、自分のメンタルの状態を把握し心の健康を目指すにはどのようにしたら良いのか、について講義を受けました。
ストレスが身体に及ぼす影響、それに対するマインドフルネスという瞑想とヨガを基本とした治療法と効果について、中でも瞑想については呼吸の瞑想の実技を交えた内容でした。呼吸の瞑想、雑念への対処法、ムーブメント瞑想など初めて傾聴する受講者も静かなひと時を過ごしました。マインドフルネスは脳の筋トレと言われています。内側に起こっていることをありのまま観察すること、それにより気づきを得ることの大切さ、そして黙って目を閉じて呼吸を観察する時間を日常生活の中に取り入れることが必要であることを学びました。
■2025年度第3回スキルアップ研修会
<2025年08月09日>
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2025年7月のスキルアップ研修会は、恒例となったパース大学看護学科教授 萩原先生の「聴く力を高めよう!」シリーズ第3弾~聴く力を磨くコミュニケーショントレーニング」を7月5日に開催しました。今回も前半に萩原先生の「ピアサポーターに必要なコミュニケーションスキルを習得する」を目的とした講義を受け、その後パース大学の3名の先生方を中心に、3グループに分かれてロールプレイで実践学習をしました。
今回の研修には、今年がんピアサポーターの講習を受け、ぴあサポぐんまの会員に入ってくださったみなさまも参加してくださいました。先生の「自分らしく話すことが大切」「(お話を聴くことは)次の行動のための背中を押す役割」という言葉など、これからピアサポーターを目指す方にも、これまで活動してきた人にも心に残る言葉をたくさんいただきました。
■2024年度第2回スキルアップ研修会
<2024年11月30日>
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2024年度第2回スキルアップ研修会は、2024年11月30日、高崎総合福祉センターにおいて高崎総合医療センターから二人の講師をお迎えし、2部に分かれての講演を行いました。
第1部は「がんのリハビリテーション~知ってほしい手術前後のリハビリテーション」のテーマで、リハビリテーション科作業療法士の佐藤優主任により運動プログラムの実践について講演していただきました。
がんの現状、がんのリハビリテーションの歴史、実際に行っている手術前後の指導を詳細に説明していただきました。
病期別や手術前後リハビリテーション、リハビリの中止基準等、主治医と相談しながら個別プログラムに基づいてリハビリテーションを実施されている様子がよくわかりました。手術や治療に耐えうる体力維持が大切であり、日常からウオーキングなど個人に合わせた運動を習慣とし筋力低下を防ぎ、体力を維持する。それには栄養の摂取も大切である。との内容でした。
講義中、実際の動画を見ながら参加者全員で体操の実践も行ってくださいました。
第2部は「がんと栄養~楽しく美味しく食べるコツ~」のテーマで栄養管理室青木緩美室長に講演していただきました。
院内で活動している多くのチーム医療の一環を担い、入院前から手術前後、術後疼痛や悪心・嘔吐管理、緩和ケア、低栄養のサポートなど退院後も抗がん剤の副作用に苦しむ患者の諸症状への対処について援助しておられるそうです。
「食事」は治療の一部であり、生活に欠かせない楽しみの一つであるため両立できることが理想である。しかし、食べられないときは食べられるものを優先して食べ、栄養補助食品や総菜・弁当等を利用し、完璧でなくてもよいので上手に手を抜くことも良い。このことは食欲不振に悩む本人やその家族にとって力強いアドバイスになりました。
■高崎サロンだより
<2024年11月10日>
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高崎サロンは、毎月第3日曜の午後1時から高崎総合福祉センター3階で開催しています。
前橋サロンと同様に、スタッフが自宅から季節の草花を持ち寄り、室内を彩っています。
6月のサロンでは参加者が多く、自己紹介の後、乳がん・消化器がん・呼吸器がんなど疾患別に3グループに分け意見交換をしました。
発症してから日の浅い方や、再発を告知された方、幾多の治療を経験されてきた方が、お互いにアドバイスや情報交換して和やかな時間を過ごすことができました。
がんの告知を受け戸惑っている方や、再発を告げられ途方に暮れている方が、先輩方の話を聴きたいのではないか、そして自分のこれからの向き合い方を考えていく上で、落ち着いて具体的に話し合うことで、少しでも参考になれば良いという目的で、小グループで話す場を設けました。
これからも、その日の参加者の状況で様々な様式のサロンを検討していきたいと思います。
■前橋サロンだより
<2024年10月10日>
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前橋がんサロンは、第4日曜の14時から開催しています。
群馬県立図書館の研究室をお借りしていますが、お花を飾り少しでも気持ちよくお話できるよう心がけています。
お花は、スタッフや知人のお庭からの頂き物です。以前はスタッフだった方が、サロンに来られなくなってからも毎回、庭の草花を提供して下さり季節感のあるサロンとなっています。
4月、5月もたくさんのお花に囲まれてのサロンで気持も和らぎ、休憩時間の後には腰掛けて出来るリハビリヨガでリラックスしました。参加者の一人が上手にリードして下さり短い時間でしたが気分転換になりました。
■新町サロンだより
<2024年09月10日>
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新町サロンは、毎月第2火曜の午後1時から『自遊空間「みちくさ」』で開催しています。高崎サロンや前橋サロンとは異なり、平日に行っている唯一のサロンです。
新町サロンは他のサロンに比べると参加者が多いサロンではありませんが、日曜日には参加できない方が初めてサロンを訪れるきっかけとなるなど、ぴあサポぐんまの中でも大切な役割を担っています。この新町サロンに参加するのを毎回とても楽しみにしてくださっている方もいらっしゃり、その方々の笑顔を見るたび、私たちスタッフも心が軽くなり、これからも続けていきたい、と話し合っています。
■2024年度スキルアップ研修会
<2024年07月27日>
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2024年度スキルアップ研修会は、昨年度開催し好評だったパース大学看護学科教授 萩原先生の「聴く力を高めよう!」シリーズ第2弾~聴く力を磨くコミュニケーショントレーニング」を7月27日に開催しました。
今回も前半に萩原先生の「ピアサポーターに必要なコミュニケーションスキルを習得する」を目的とした講義を受け、その後パース大学の3名の先生方を中心に、3グループに分かれてロールプレイで実践学習をしました。
特に今回の研修には、ピアサポーターを目指している3名の方にも参加して頂きました。
聴く力を高めようシリーズ第2弾という事もあり、ロールプレイにも前回よりも一段と熱が入り、充実した楽しい研修になりました。「ピアサポーターとしてどのように傾聴すればよいか」日頃から皆さん悩んでいることだと思いますが、今回の萩原先生の講義では「傾聴の本質から具体的なテクニック」まで教えて頂きました。
<講義の一部をご紹介します>
「傾聴時に聞き手が意識すべき3原則」
① 共感的理解(話し手の気持ちに寄り添うこと)
② 無条件の肯定的関心(話し手を受け入れ尊重すること)
③ 自己一致(自分の心にすなおでいること)
「積極的傾聴」
◆ オープンクエスチョンの活用
◆ 適度なオウム返し
◆ パラフレーズの活用
<参加者の感想の一部>
・相手の話を聴くときに気持ちを向けることが大切だとわかりました。
・傾聴の大切さ(相手に感心を持つこと・相手に寄り添うこと)が、わかりました。
・落ち着いて聴く(気持ちばかりが先走らないように気を付ける)
・傾聴ではオウム返しをすることが大切と言われてきたが、使いすぎると相手に不快感を与えるので、「適度に行う」ことが大切だとわかった。
・「パラフレーズ」を活用して相手の話をうまく聴きだしてしていきたいと思った。
・「傾聴」が大切だとわかっていましたが、どのように傾聴すればよいのか悩んでいました。(傾聴の3原則・積極的傾聴)など、今回の萩原先生の講義でよくわかりました。
・ロールプレイでぴあサポぐんまの方のスキルの高さを知りました(ピアサポーター候補生)
・ピアサポーターとして働かせて頂こうとおもいます。(ピアサポーター候補生)












